看護助手の仕事と、キャリア形成について

看護助手とは、一般病院や療養病院において看護師の業務をサポートする職業です。勤務場所によっては「看護ヘルパー」や「看護補助者」などとも呼ばれることもありますが、業務内容はほぼ同じで、職場で規定がない限り、資格などを取得する必要はありません。

そんな看護助手の業務内容は、大きく2つのタイプに分けることができます。まず1つ目は、看護業務のサポートを行う「看護職員系」のタイプです。具体的には、病室の衛生管理や患者の入院生活の記録、診療器具や備品の管理、清掃などです。2つ目は、介護面で患者をサポートする「介護職員系」のタイプで、歩行補助や食事、入浴、排せつなどの介助も業務に含まれることがあります。

ところで、看護助手の仕事に興味がある方は、将来的には看護師になることを目標としている方がほとんどだと思います。そのため、医療の現場で看護の仕事を目の当たりにできる点は、大きな魅力です。しかし、看護師になるためには、看護系の4年制大学か看護短期大学などに入学し、すべてのカリキュラムをパスしてから、「看護師国家試験」 に合格しなければなりません。ただし、働きながらの資格取得は簡単なことではなく、体力面はもちろんのこと、時間や金銭面においてもかなりハードになることは覚悟しておくべきでしょう。医療機関によっては、看護師の資格取得を支援してくれる場合もあるので、働きながらキャリア形成をしていくつもりなら、勤務先は慎重に選ばなければなりません。